マルチ音源の購入ポイントを書いてみた
先日のDTMの記事で打ち込みにより僕の音楽制作が変わった書きました。その中でマルチ音源に「KOMPLETE11」を使用していると少し触れました
今回の記事では「KOMPLETE11」についてそれぞれのグレードと感じた事についてお話ししたいと思います。
ひとつ補足といたしましては現在Native Instruments社から発売されているマルチ音源は 「KOMPLETE12」が最新の製品ですが僕はひとつ前の11を3年間使い続けています。そのため少し古めの内容になってしまいますが最新版を購入するときにも通づる内容となっております。
KOMPLETE11のグレードごとの音源の収録内容について
KOMPLRTEシリーズには3つのグレードが存在して低いグレードから「SELECT」「無印バージョン」「ULTIMATE」の3つのバージョンがあります。それぞれのグレードで音源の数が変わってきます。まとめてみると...
(SELECT)
①シンセサイザー
MASSIVE
REAKTOR PRISM
MONARK
②サンプル音源
THE GENTLEMAN
SCARBEE MARKⅠ
VINTAGE ORGANS
DRUMLAB,RETROMACHINS MK2
DISCOVERY SERIES WESTAFRICA
③エフェクト
REPLIKA ,SOLIDBUSCOMP
(無印)
①シンセサイザー
FORM
REAKTOR6
ABSYNTH5
FM8
ROUNDS
KONTOU
RREAKTOR SPARK
POLYPLEX
②サンプル音源
KONTAKT5
SESSION GUITARIST STRUMMED ACOUSTIC,GUITAR RIG 5 PRO
BETTERY4 , SESSION DRUMMER,ABBEY ROAD 60sDRUMMER
UNA CORDA,DISCOVERY SERIES INDIA,KINETIC METAL
THE GRANDEUR,THE MAVERICK,THE GIANT
SCARBEE CLAVINET PLANET,SCARBEE MM-BASS,SCARBEE A200
SESSIONSTRINGS,SESSION STRINGS
③スタジオエフェクト
SUPERCHARGER,SOLID DYNAMICS,SOLID EQ,TRANSIENTMASTER,DRIVER,THE FINGER,RAMMFIRE,REFLEKTOR,TRAKTORS12,SOLIDBUSCOMP
(ULTIMATE)
①シンセサイザー
FLESH,RAZOR,SKANNER XT
②サンプル音源
SCARBEE RICKEN-BACKER BASS,CUBA,SESSION STRINGS PRO,ALICIAS KEYS
ABBY ROAD 50s DRUMMER,70s,80sABBY ROAD MODERN DRUMMER,ABBY ROAD VINTAGE DRUMMER,MASCHINE DRUM SELECTION
SCARBEE FUNK GUITARIST,SCARBEE PRE-BASS,SCARBEE PRE-BASS AMPED,SCARBEE-MM BASS AMPED,SCARBEE JAY-BASS
GEORGE DUKESOUL TREASURES,BALINESSGAMELAN
SYMPHONY ESSENTIALS STRINGS ENSEMBLE
SYMPHONY ESSENTIALS WOODWIND ENSEMBLE,SOLO
SYMPHONY ESSENTIALS BRASS ENSEMBLE,SOLO
EMOTIVE STRINGS,ACTION STRINGS
DAMAGE,RISE AND HIT
EVOLVE R2,EVOLVE MUTAYIONS2,EVOLVE MUTATIONS
③スタジオエフェクト
REPLIKA XT,MOLEKULAR,PASSIVE EQ,VARI COMP ENHANCED EQ
RC48,RC24,VC24,VC76,VC160,THE MOUTH
一覧にしてみましたが膨大な量ですね...
SELECTは定番ソフトシンセサイザーのMASSIVEをはじめとするシンセサイザーやDLUM LABやTHE GENTLEMANなど定番の音源が入っています。僕の愛用しているMASSIVEもあります。ただボリュームとしては物足りなく感じるグレードです...
(写真:上DRUM LAB 下MASSIVE...筆者はよくMASSIVEを使用している。)
無印版はFM8やFORMなどシンセサイザーの種類が一気に増えました。このバージョンからソフトウェアサンプラーであるKONTAKT5が同梱されSESSION HORNSをはじめとしたサンプル音源が使えるようになります。僕が愛用しているBATTERY4,GUITAR RIG 5 PROも同梱されSELECT版よりも使える音源やMIXプラグインが格段に増えました。個人的にはこの無印版を購入すれば幅広いジャンルの曲に対応できると思います。
(写真:上GUITAR RIG 5 PRO 下BATTERY4...BATTERY4はEDMを作るときに愛用している。豊富な音から使いたいものを組み替えオリジナルのキットを作る事が出来る。)
ULTIMATEはシンセサイザー、サンプル音源、MIXプラグインの全てのバリエーションが増え音作りをもっと細かくこだわりたい人に打って付けです。ドラム音源やベース音源も増えバンド曲も作る僕には一番いいグレードです。特にストリングス系と管楽器系の音源が格段に増えていてそれらの音を使いたい人はこちらのグレードを検討してみるのもいいかもしれません。ただ気になったのはDAMAGEやRISE AND HITは映画などで使われるような効果音が収録されており使いどころを選ぶので効果音を使わない人にとっては必要ない音源だと思います。
(写真:上RISE AND HIT 下SCARBEE RICKEN-BACKER BASS...RISE AND HITは映画等に使える効果音が多数収録。使う人を選ぶが...)
僕は一番上のULTIMATEを購入しましたがひとつ問題として、音源の容量が多すぎてパソコンの動作が重くなっています。購入するときに自分のPCのスペックを考慮せずに買ってしまいました。ソフトだけ沢山あっても肝心なPCが思いと作業出来ませんからね...僕はDAWソフトの設定などで動作を軽くしてなんとか使っています(笑)
またそれぞれのグレード間で値段が結構変わってきます。僕はグレードについてなど特に下調べをせずに楽器屋に行き店員さんのお勧めされるがままULTIMATE版を買いました。ブラックフライデーセールの期間中でかなり安くなっておりそれに釣られました(笑)結果的に使いたい音源が無印版になくこのグレードにして正解でしたが今振り返ってみるとちゃんと調べてから決めるべきだと思いました。
ポイントとしては...
自分の必要な音源は何か、PCの容量的にどうか、今後も使い続けていくか、膨大すぎて今後使いこなせるか です。僕は今どの音源をメインに使いたいかを定めてその使い方を勉強しています。覚えるまでにかなりの時間を要しているので使い続けていけるかを考えたほうがいいです。
現行製品は12だということは冒頭に書きましたが僕は11の内容で満足しているため当面アップデートしていく予定はありません。しかし12では民族楽器などの音源やMIXエフェクト、さらにはシンセサイザーを使ったループ音源が曲のジャンルごとに用意されています。11よりも確実に進化しています。12にも11と同じくSELECT,無印,ULTIMATEと3種類のグレードがあります。もし12の購入を検討されている方がいましたら上記で書いたポイントを参考にしていただけたら幸いです。
あとがき
今回は僕の体験談を元に購入するときのポイントを書きましたが、音源の収録内容をまとめてみて改めてその膨大さに驚きました。今回紹介した商品のみならずもし同じものでもグレードが分かれてるものなどは本当に自分が必要としているものか、それに見合った価格かを冷静に考えていただきよりこの記事がより良い買い物の手助けとなれば幸いです。